銀座を歩いていて
あ、そうだ、見たかった写真展がある、と
携帯を取り出して調べると
私はちょうどそのビルの真横にいました。
なんてことだ。こんな事あるのか。でかした私。
エレベーターホールでは
「下の階」に降りたいおばあちゃま軍団が
遠足みたいにきゃっきゃしていて(かわいい)
でも、おそらく次に来るのは、
私が乗りたい「上行き」のエレベーターで
それが来たら、おばあちゃん達は多分乗っちゃうよ
そこで誰かが「あらやだこれ上よ」なんて気付くか
私が「上ですけどいいですか?」と聞くかして
やあねえ、やあねえ、きゃっきゃって、
どやどや降りていく事になると思うんだよ、と思っていたら
予想通りにそうなりました。
ビルの横にいたことも、これを当てたことも
なかなか調子がいいぞ。わはは。
写真展、とても素敵だったなあ。
まるごとの宝物の、そのかけらの一部を
見せてもらっているんだ、と
思うような写真展。
見えていない部分も愛に溢れていて
見えていないのに「ある」と分かる
愛おしい愛おしい日々。
なんだか私も、今日見た記憶を
こっそり自分の宝物にしたいような気持ちになりました。
幡野広志さんの「優しい写真」。
ソニーイメージングギャラリーで
11月15日までです。